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更新日2008/9/7
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サイト更新 2008/9/3
 

園芸促成蔬菜果実
割烹素材食料品
有限会社森商店
岩手県盛岡市南大通
2丁目8番11号
電話 019-651-1211
FAX 019-651-1273


定休日 日曜、祝祭日


● ● 森家 歴史物語 ● ●
 
森家は江戸初期に店を開き、竹雑貨を扱っていた。倒産して、その日の食事にも困るほどの状況の中、八百屋を始めた。創業は明治初期。小さい店で細々と経営していたが、一家団結して商売に取り組み、店は拡大していった。
この森家の歴史に、商売のヒント、生きて行くヒントをうることができる。
森家は、江戸時代初期に現在地周辺で店を開き、竹雑貨屋を営んでいた。卸し、加工販売を行い、幕末には現在地から明治橋際までが店舗という盛岡でも有数の大きな店だった。

しかし、明治初期に店が倒産、莫大な借財を抱え、当時の当主は松前に逃げた。このため残った夫人が土地を売り払い借金を返済。残ったのはわずかな土地と神棚だけで、お金は一銭もなく、その日の食事にも困る状況だったという。
 
その当時、店の前の通りが市場だったので、近在の農家の人が野菜を持ってきては売り、大変なにぎわいを見せていた。この状況を見て、夫人の子供の森セキが十銭で五把という単位で野菜を農家の人から仕入れ、販売するようになり、これが八百屋の商売をする始まりとなった。

八百屋を始めたといっても小屋のような店で細々と続けている状態。あるときネギを持っている人に売ってくれるように頼んだが、小さな店を見て「おまえたちには売れない」と言われた。これを聞いてセキと婿の佐助、その間に生まれた九人の子供は「このままでは駄目だ」と発憤、店の盛り立てに団結した。
 
先代の佐吉さんは、明治二十三年に鉄道が開通すると十六、七歳で年をごまかして入社。機関士をやりながら、途中で通る青森や仙台から品物を買ってきては盛岡で売り、残りの兄弟も盛岡駅で甘酒を作って販売したり野菜を売ったほか、卵の売り歩きなど、さまざまな商売をした。

店でも野菜のほかに、漬け物、お茶、シイタケなどの加工品と販売の拡大とともに取り扱い商品も徐々に増やしていった。大正時代には、家族の頑張りである程度店も大きくなり、本格的に八百屋を専業とするようになった。

 

大正末期から昭和初期ごろには店頭販売のほか軍隊に漬け物を売るようになった。漬け物は大量に売れるため、市内各地にあった市場を歩き回って仕入れ、すぐに大きな樽に漬け込み、一夜漬けに。

野菜を効率的に売るため、学校や病院にも売るようになり、仕入れ、配達(少ない量の野菜は、かごに入れて背負って配達していた)、店頭販売、漬け込み作業と朝から晩まで目の回るような忙しさだったという。
 
第二次世界大戦中は、同店も参加し盛岡青果組合が任意組合として設立された。この中には現在の中央卸売市場の中核となる会社が多く入っていた。

戦後から森正助社長が経営に当たり、昭和二十九年から有限会社「森商店」となり、店舗は業容の拡大とともに周囲の敷地を買い足し今の形になった。店は、先祖が竹の商売をしていたことから「竹屋」を屋号としている。

第二次世界大戦が終結後、すぐに経営を引き継いだ正助社長。その当時の野菜は、ほとんどが露地栽培で、農家では収穫した野菜を囲いで貯蔵したものを卸していた。これに目を付けて、果物や野菜農家と品目別に二十人近くとつながりを深めて仕入れルートの確立を図っていった。

 
店舗のある場所は、そのころは川が流れていたため、夏は涼しく、冬は温かいという野菜を貯蔵するために最も適した地形にあり、これを有効に活用するため、社長は一階部分を貯蔵施設として改造、野菜を長期保存できるように冷蔵設備もいち早く整備した。

貯蔵施設には農家から直接購入する野菜のほか、毎日午前二時、三時の暗い時刻に起きて各地の市場からの野菜の仕入れに出掛けていた。惣門は人通りも多く大変なにぎわいを見せ、中央卸売り市場が出来るまで青果の中心地として栄え、店も大いに発展していった。
 
野菜の販売は、店頭販売と戦前から行っていた学校給食と病院に加え、料理屋への卸しも新たに始めた。料理屋には東京から仕入れてきた珍しい野菜を卸していた。効率的に販売するため盛岡市内のほか、各町村にある料理屋への地方発送も行うようになった。

これが現在の基礎となり、周辺の状況が大きく変化しても業績は拡大。今では市内の主なホテル、料理屋、多くの学校、病院が顧客となり、毎日午前六時半から配達している。

 
同社は、わずかな土地と神棚から出発。神棚は店を守ってきた。戦後、業務が拡大し、冷蔵設備を整えるため地下を掘っているとき、一つの石が出てきた。調べたところ惣門の土台石と分かった。
それから、しばらく経ち、正助社長五十歳のとき、夢枕に虚空僧菩薩が立ったので、何かの因縁と考え、新たに惣門地蔵を作り、土台石を台にして一階貯蔵施設の中心部にまつった。惣門地蔵は、店の発展、地域住民の交通安全の守りになっている。
 
「盛岡の老舗T」盛岡タイムス社編より(1995年8月30日)
 
 
無断転記禁止  山菜,ウコギ,ヒメタケ惣門森商店(岩手県青果物の老舗森商店)
 
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